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VJUの主要な目的の一つとして、プロフェッショナル映像制作者の対等なネットワークの構築があります。報道番組の制作は地上波TV局を中心とした構造になっており、金銭的にも、内容的にも、現場の制作者の立場が十分には評価され難いのが現実です。また、多くの制作会社が東京に集中していることもあって、地方の制作者が情報やメッセージを広範囲に発信することも簡単ではありません。
そんな中、VJUでは全国の制作者による情報交換をはかり、緊密かつ対等な関係を築く場を構築しています。折角企画を持っていても、それに見合うオンエア枠へのコネクションがない為に諦めざるを得ないケースは多々ありますが、企画と売り先を相互に共有すれば、制作のチャンスは増えていきます。また地方発の作品のオンエア、パッケージ化、あるいは地方取材の依頼など、職業的ネットワークも徐々に広げてゆきたいと考えています。
VJとは?
一般にビデオジャーナリスト(VJまたは映像記者)といえば、小型ビデオカメラを駆使し、企画からリサーチ、取材、そして編集までをほとんど一人でこなして映像作品を作り上げる人を指します。その機動力はよりディープな海外紛争地域での取材を可能にし、またCSなど低予算のテレビ局からは優れたコストパフォーマンスが評価されてきました。
しかしVJUでは、単なるコストダウンではなく、VJの生み出す作品そのものに着目しています。制作に必要なすべての技術を負うということはある意味で責任の重いことですが、同時にすべての表現について総合的に追及できるという点で大きな可能性があるのです。
VJとして表現技術のすべてを負うことは、単なる兼業ではありません。責任ある一貫した主張のもとに、自ら表現を選び取ること、すなわち「映像作家」になることです。これによって、従来の「常識」を越えた表現方法や、既存の通念を覆すメッセージを発信する可能性が生まれるのです。それは逆に、単にジャーナリストがビデオカメラを持てば良いのではなく、映像に特有な手法の熟知と、誰にも飽きさせない豊富な表現能力を求められるということでもあります。
一般のTVニュースが事実を公平に、淡々と伝える「新聞記事」なら、VJの作品は「ルポルタージュ」といえます。独自の視点を持って現場に通い、事実の裏に隠されたものを時間をかけて観察し、描いてゆく。そのことで取材相手とのコミュニケーションが深まり、互いの信頼度も高まります。それは決して簡単なことではありません。しかしジャーナリスト自身の個性や内面的な動機、そして真実を追求するプロのこだわりが、それを可能にします。
VJUでは、そうした原動力とこだわりをもってメッセージを発信する、制作者たちの可能性を広げていきたいと考えています。
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